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8/7(金)第6回ドローイングパフォーマンス@ソシオ茨木ビル連絡通路

日時:8月7日(金) 9時30分~11時30分
場所:ソシオ茨木ビル連絡通路(茨木市永代町)
発表形態:単独制作


当初の計画では、一連のドローイングパフォーマンスのハイライトと位置づけ、事前告知にて多くの鑑賞者を集めて、参加型の制作も予定していました。新型コロナウイルス感染拡大により、積極的な集客をしないことが実施の条件となり、事前告知をおこなわず実施の時間も人の通行が比較的少ない午前中に設定しました。

今回の制作場所は唯一の公道でしたが、市役所の道路管理の担当部署と警察署の双方から承認をもらうことが前提で、実施に向けた手続きに最も時間を要しました。プログラムの検討時点では複数の公道での実施を計画していましたが、一般的な道路の使用目的ではなく、安全面や現場の破損の懸念から、行政のイベントとして特例で認められるのは1か所が限界であるという担当部署からの回答を経て、茨木市の中心地であり車が通らず安全性の高い現地に絞って実施を進めました。

当日は朝から厳しい暑さでしたが晴天に恵まれ、永井さんのパフォーマンスは滞りなく実施できました。連絡通路の中央部分を制作場所として囲い、通行者は端を通っていただくようにしましたが、立ち止まって永井さんの制作を眺める方、スタッフに何をしているのか尋ねる方が結構おられました。このご時世に突然街中で繰り広げていたパフォーマンスに、温かいまなざしを多くいただいてホッとしています。

ドローイングパフォーマンスのプログラムとしては、今回の制作が最終回となりました。プロジェクト開始時はリハーサルを含め10か所での実施を計画していましたが、新型コロナウイルスによる中断によって最終的に7か所の実施にとどまりました。今年のプロジェクト最後の1か月は、そのマイナスになった分を補いつつ、コロナ後のアートプロジェクトの新たなコミュニケーション手法を模索するプログラム「〈特別な場所〉を届ける」で、さらに永井さんと共に茨木のパブリックとプライベートの境界に触れていきたいと思います


当初は、茨木市全域:で百数十箇所を撮影候補地として提案していました。
結果、その初期提案箇所は尽く許可を得る事ができず
違う軸で候補地を選び直す運びとなったのですが、
このソシオ連絡通路だけは計画が許され、今回実現に至りました。
ある意味、本プロジェクト中最も「特別な場所」とも言えるかもしれませんね。

ただ、許可は取れたものの、安全対策上通路全面を占有できないなどの制約は残り、
パブリックスペースの中で製作制作する困難さを改めて感じました。

また、この場所ですが、
一見変哲無い様に見えて、微妙にカネ・タチ・ロクが狂った、少し不思議な空間です。
制約のおかげもあり、写真の仕上がりとしては
「間の抜けた巨大ジェンガを無理やり駆け上った」様な印象を持っています。
撮影時にはその不思議さを嫌い、
奥をぼかしたカットも押さえていましたが、
アガリを比べた上で潔く(?)パンフォーカスショットを採用する事にしました。

さて、永井単独でのドローイングパフォーマンスはこのソシオ連絡通路をもって最後の予定です。
写真を見ると、ラインが向かい通路に飲み込まれてバッツリ切れた仕上がりになっていますが、願わくば願わくはこのラインの先が何かに繋がればな・・・と

プロジェクト的には明確に次の段階に移りますので引き続きよろしくお願いします。(永井)

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HUB-IBARAKI ART PROJECT

「HUB-IBARAKI ART PROJECT」は、「継続的なアート事業によるまちづくり」を目的に、大阪府茨木市で実施するアートプロジェクトです。茨木市に暮らす人々が、アート作品・作家との交流を通して、アートの本質的な魅力である「表現の豊かさ/美しさ」「探求心」に触れて、その体験をそれぞれの日常の中へ還元していくことのできるアートプロジェクトを目指します。