News

9月26日の舞台公演、今年度のプロジェクト活動終了の御礼

9月26日(日)に茨木市福祉文化会館で上演しました、黒田健太さんの舞台作品《今、ここで、立ち尽くすために》は、2回の公演で合計約160名のご来場者に恵まれ、無事に公演を終了しました。半年間の黒田さんの茨木での活動を素材に、黒田さんが茨木で出会った様々なジャンルの人々と創り上げた、特別な舞台作品となりました。また、2回のアフタートークと会場で配布しましたパンフレットでも、作品中だけでは語り切れないあらゆる作品の背景も紹介しました。この舞台作品からみなさんの日常をはじめ、茨木のまちやアートについても様々な解釈や考えが生まれていくことを願います。ご来場くださったみなさま、本公演にご尽力くださった出演者の方々、スタッフのみなさまに心より御礼申し上げます。

そして、この舞台公演をもって、HUB-IBARAKI ART PROJECT 2021の半年間のプロジェクト活動も終了となりました。パフォーマンス系の作家による活動、舞台作品の制作、そしてプロジェクト期間の最終日に作品が完成することなど、本プロジェクトでは初めてのことが数多くありましたが、改めて本プロジェクトの可能性と茨木のまちのポテンシャルをさらに引き出すことが出来たように思います。

この最後の舞台作品が出来上がるまで黒田健太さんは、茨木のストリートにあるパブリックとプライベートの境界を何度も行き来し、広い意味での作品作りを介してたくさんのコミュニケーションを茨木の人々と交わしました。その蓄積を黒田さんの身体表現として昇華させていく際にも、さらなるコミュニケーションを重ねていった頂点にこの舞台作品がありました。名実ともに茨木の人々との交流が起点となって、茨木の人々と共に創り上げた今年度の作品・プロジェクト活動として成立できたと自負しています。昨年から続くコロナ禍で交流の難しさはありましたが、黒田さんの丁寧なアプローチが茨木のまち・人々の寛容さを引き出して、賛同者が次々と現れた過程にも目を見張るものがありました。

黒田さんの作品、今年度のプロジェクト活動にお力添えをいただき、各種プログラムにご参加いただき、黒田さんと交流を深めてくださった多くのみなさまに重ねて御礼申し上げます。また年度内にアーカイブ映像の公開と、記録集の発行を予定していますので、お楽しみにお待ちください。