トークシリーズ「場づくりについて考える#04」

IBALAB@広場の事例から

公共地でもなく、私有地でもない、コモンズな風景をめざしたIBALAB@広場。
「コモンズ」は本来、共有地や公園、共同管理などの意味を持ちますが、現代的には、「公」でも「私」でもなく「共」、あるいは誰にでもひらかれた「第3の場所」とも言われています。
行政は場をひらき、市民は思い思いに過ごしたり、楽しみながら活動する。自由で豊かな風景が広がる広場でしたが、それだけでなく、市民が広場づくりや運営に関わることもあったそうです。
広場へのさまざまな関わりしろを生み出し、参加の広がりとオープンな議論につながっていったIBALAB@広場の活動を振り返りながら、場づくりに必要な仕掛けやポイントを考えます。

日時

2025年 6月29日(日) 13:30-15:00

会場

市民総合センター(クリエイトセンター)1階 喫茶・食堂
〒567-0888 大阪府茨木市駅前4丁目6−16

アクセス

JR茨木駅から東へ徒歩10分、阪急茨木市駅から西へ徒歩12分
MAP

参加費

無料(要申込)
申込はこちら→ トーク申込フォーム

ゲスト

向田明弘(茨木市市民文化部理事兼共創推進課長)
的場 理(茨木市市民文化部共創推進課おにクル グループ長)

聞き手

雨森信(HUB-IBARAKI ART PROJECT アドバイザー)

お問い合わせ

(公財)茨木市文化振興財団  TEL 072-625-3055

IBALAB@広場とは

市民会館の跡地とその周辺を含むエリア(=市民会館跡地エリア)に暫定的に整備された、市民のための広場、「育てる広場」の実現に向けた取り組みです。”禁止”ではなく”できること”を増やしながら、チャレンジしてみたいという方が気軽に使えるオープンな公共空間として、また、たくさんの市民に関わっていただくきっかけづくりとして、広場の設え(ハード)から利用ルール(ソフト)まで、広場を使う市民と一緒に検討し、運用してきました。

ゲストプロフィール

屋宜初音
沖縄県出身。2023年東京藝術大学国際芸術創造研究科修了。
北本市のまちづくりチーム「暮らしの編集室」に所属する傍ら、ライターやアートマネージャーとしても活動する。文化芸術とまちづくり、2つの分野に片足ずつ突っ込みながら、暮らしと芸術の関係を観察中。

『北本ビタミン B』とは
埼玉県北本市で開催されていたアートプロジェクト「北本ビタミン」の10年後を追った、72分のドキュメンタリー映画です。 2008年~2013年にかけて開催された「北本ビタミン」。今はプロジェクトを運営していたほとんどの人が北本を離れ、活動もありません。『北本ビタミン B』は「北本ビタミン」の関係者に話を聞き、当時の資料を見つめながら「北本ビタミン」がどんなプロジェクトだったのか、どんな人が関わって何を考えていたのか、アートプロジェクトが終わることとは一体何が終わることなのか考察を試みています。

はがみちこ
岡山県真庭市生まれ。2011年、京都大学大学院人間・環境学研究科修士課程修了。2021年より京都市立芸術大学芸術資源研究センター非常勤研究員。2011年から10年間、京都市文化市民局の「東山 アーティスツ・プレイスメント・サービス(HAPS)」事務局(現・一般社団法人HAPS)に勤務し、相談窓口、アーティスト向け物件マッチング等の事業及び総務を担当した。並行してフリーランスのアート・メディエーターとしての活動もおこなう。個人での主な企画・コーディネーションとして「國府理「水中エンジン」再制作プロジェクト」(2017~)、菅かおる個展「光と海」(長性院、Gallery PARC、2019)など。『美術手帖』第16回芸術評論募集にて「『二人の耕平』における愛」が佳作入選(2019)。共著に『危機の時代を生き延びるアートプロジェクト』(橋本誠・影山裕樹編著、千十一編集室発行、2021)。